研究助成等に関する事業

 中部地方は、モノづくりの最先端地域と言われていますが、南海トラフ地震や台風の襲来といった自然災害の脅威を抱える地域でもあります。また、近年ではモノづくりに欠かせないインフラの老朽化や、社会資本を支える人材の減少といった社会状況の変化も見られます。
 こうした状況を踏まえると、社会資本の整備・維持管理・活用や防災・減災・国土強靭化等に関する技術開発などの研究が今後一層重要になると考えています。
 そのため当協会では、中部地方の大学、高等専門学校等が行いこれからの研究に対する助成制度を令和2年に創設し行っています。また、令和6年度募集から「人材育成助成」を新たに行います。

  • 応募期間 : 令和5年11月20日(月)~令和6年1月15日(月)
  • 募集チラシ(PDF 260 KB:別ウインドウが表示されます)

募集

研究助成

令和6年度 研究助成の募集を行います。
申請にあたっては、募集要領をよく読まれて応募してください。

人材育成助成

令和6年度 人材育成助成の募集を行います。
申請にあたっては、募集要領をよく読まれて応募してください。

選定

令和5年度 研究助成について審査の結果、次のとおり選定いたしました。

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令和5年度 研究助成対象事業一覧
(敬称略)
申請者 テーマ 研究名称 研究
期間
研究の概要
1 名古屋工業大学
工学研究科社会工学専攻
准教授 京川 裕之
地盤工学 黄鉄鉱含有泥岩の酸化に伴う間隙構造と力学特性変化の解明 1年 黄鉄鉱を含む地盤ではその酸化反応によって硫酸が生成され、地盤風化や水質汚染の要因となります。本研究では、地盤中における酸化反応を室内実験で再現し、酸化進行および力学特性への影響を解明することを目的とします。
2 豊田工業高等専門学校
環境都市工学科
准教授  松本 嘉孝
衛生工学 中山間地における安全・安心な水道水供給に関する研究 1年 中山間地の小規模浄水場において、降雨により原水河川水質が安定しない時でも、水道水質基準を満たす水道水の供給を継続するための運用手法を検討します。そのために、原水水質のモニタリング、消毒後の消毒副生成物分析、給水量の実態調査を行います。
3 岐阜工業高等専門学校
環境都市工学科
助教  井向 日向
社会資本の整備・維持管理 無機系含浸材による RC 床版の土砂化防止対策の研究 1年 鉄筋コンクリート製床版の防水機能の低下によって、床版が土砂のようになる劣化現象がみられます。本研究では、安価な無機系含浸材を利用してコンクリートへの水の浸入を抑制することで、床版の土砂化対策として有効な技術を検証します。
4 岐阜大学工学部附属インフラマネジメント技術研究センター
教授 沢田 和秀
社会資本の整備・維持管理 国土交通省インフラ整備事業の広報を考える 1年 道路は、人流と物流によって産業を支え、また、緊急・災害時に不可欠であるが、一般には使えてあたり前で、使用者が不具合を感じるまで認識されません。
そこで、道路等の公共施設がどれほど社会活動を支えているかがわかる動画を作成・公開することで、公共事業の重要性をアピールします。
5 名古屋大学
減災連携研究センター
博士研究員 倉田 和己
防災・減災 時空間GISを用いた伊勢湾台風の災害教訓活用による地域学習 2年 1959年に発生した伊勢湾台風は、東海地域に甚大な被害をもたらし、多くの貴重な記録と記憶を残しました。
本研究では、散逸しつつある資料や伝承を時空間GIS上に集約し、伊勢湾台風の追体験と教訓の再獲得を促す仕組みを実現します。
6 愛知県立大学
外国語学部/ 多文化共生研究所
教授/ 所長 小池 康弘
防災、異文化コミュニケーション、コミュニティ通訳 外国人住民を含む防災と災害時コミュニケーションの研究 2年 本研究は外国人住民に対する防災啓発方法、災害時における多言語情報発信、避難所運営や被災者ケアにける多言語・多文化的な支援のあり方、外国人住民を含めた地域防災力を高める人材育成等について研究を行います。